
所有していたlogicoolの高級(?)マウスが故障したので、自分で修理してみました。
正規の方法で購入したlogicool製品については、たいてい数年間の無償サポートがついているようです。
故障したものがサポート対象であれば、無償で新品交換してもらえることが多いみたいです。
今回はそうしたサポートが無い場合での対処として、自分で修理をすることについての記事となります。当然、何があっても自己責任です。
症状
今回修理するマウスです。
- ジェスチャキーがめり込んで戻らなくなる
- ホイールのラッチが聞かずにフリースピンから抜け出せない
という2つの症状があります。
ネットで検索してみると、同様の症状が出ている人は多いようでした。
用意したもの
- プラスドライバーNo.00、0、1
- トルクスドライバー T5
- マイナスドライバー的なもの
- 先の尖ったピンセット
- カッターナイフ
プラスとマイナスに関しては100円ショップの精密ドライバーセットがあれば事足りますが、このマウスを分解するにはトルクスドライバーが必要です。
トルクスドライバーはガジェットの修理などでは必要になることが多いので一通り揃えておくと便利です。
トルクスは舐めやすい(ネジが潰れやすい)ので安物ドライバーはおすすめしませんが、Amazonで1000円強からセットが売っています。
修理
分解
修理にあたって、まずは分解します。裏返して黒いラバーを剥がすとネジが現れます。
ラバーの下のプラスネジ4本、コネクタ左右のトルクスネジ2本を外すとケースを開けられます。
2つのカバーはFFCケーブルで繋がっています。コネクタの白いツメを上に倒すとケーブルが外せます。
ジェスチャキーの修理
ジェスチャキーを観察すると、故障の原因はケースの一部が干渉して引っかかっていたためでした。
ケースのバリをカッターで削り、スイッチ基板を一度取り外し締め直してみたら治りました。
ホイールの修理
ホイール部分はなかなか複雑です。細かく分解する前に写真をたくさん撮って後でもとに戻せるようにしておくことをおすすめします。
それから、細かい部品が多いのでなくさないよう気をつけます。
ラッチ歯のついたバーを上下させてホイールのラッチをオンオフする仕組みです。こうなってるんですね。
モーター部分のカバーを外してよく見てみるとこんな感じになっています。
フリースピンモードになると、半月状の部品が反時計回りに回転してレバーを動かします。レバーが押し上げられるとホイールに接触していたラッチが外れ、スルスル回ります。
ラッチが正常に動作しない場合、おそらくこの部分の不調が大半の原因だと思います。半月状の部品を回転させているのはモーターですが、トルクがシビアなようで少しでも汚れやバリ、摩耗があると引っかかって簡単に回らなくなるようです。
今回は半月状部品の先端が摩耗し平らになっていたために、ON状態になるとレバーとカッチリ噛み合ってしまい、モーターの回転トルクが不足してOFF状態に戻れなくなっていました。
カッターでレバーの部品を斜めに削り、OFFになるときに回転しやすくしたところ正常に動作するようになりました。
部品交換という手段
今回は部品を調整して修理しましたが、試行錯誤が必要で少し面倒かもしれません。
おなじみの通販Aliexpressで「MX Master 2S」を検索するとやはり謎の互換パーツが沢山販売されています。
ホイール部分もまるごと販売されているので、取り替えるだけで修理できるかもしれません。
Aliexpressユーザーならご承知でしょうが、もちろん闇パーツですのでなんの補償もないどころか使うこともグレーな部類だと思います。
マウスの筐体本体もありますが、それなりの闇なので互換部品を買ってもし届いたとしても動くかどうかは分かりません。
見方によっては楽ですが、微妙なところだと思います。
まとめ
サポート対象外のlogicoolマウスMX Master 2sを自分で修理しました。
サポート対象の場合は無償で交換できますが、対象外だと新品(8000円)を買うことになります。
折角なら自力での修理にチャレンジしてみてはどうでしょうか。
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